What's Shiretoko

知床って?

①知床半島の山

1,200m~1,600m級の壮大な山々が連なり、知床半島の中心を背骨のように貫いています。代表的なものは羅臼岳(1,661m)、斜里岳(1,547m)、海別岳(1,419m)、硫黄山(1,562m)など。これらの山々を生んだ海底火山活動はおよそ860万年前にはじまったと考えられており、峰々を築いた陸上火山活動はおよそ25万年前にはじまったとされています。緯度が高いため本州の3,000m級の山と同じような厳しい気象条件で、本州では2,500m以上に分布する高山植物を標高1,000mほどの低標高で見ることができます。

知床半島の植物の垂直分布

②知床半島の川

遡上するカラフトマス遡上するカラフトマス

知床半島には斜里側に39、羅臼側に38の合計77本の川が流れています(知床データブック参照)。海からすぐ山が立ち上がるような急峻な地形の知床半島。そこを流れる川には、上流・中流・下流とのどかに流れ大河を形成する時間もなく、足早に海へと流れ落ちます。そのため、『上流しかない』細く急な流れの川が数多く存在することになったわけです。秋にはこれらの川には海の栄養をたっぷり蓄えたサケやマスが遡上し、知床の川は海と陸の栄養の循環の大動脈としての役割を果たします。

③知床半島を囲む海

オホーツク海は世界でもっと低緯度にある凍る海。カムチャッカ半島・千島列島・北海道によって囲まれたこの海域は他の海との海水の行き来が少なく、水深も浅いため、アムール川からの大量の淡水が注ぎ込むことで流氷が生まれやすくなる要因がそろっているのです。流氷が知床に到着するのは例年一月下旬ごろ。流氷が運んでくる豊富な栄養分がプランクトンをはぐくみ、小魚やそれをえさにするクジラやイルカ、アザラシにトドなど海獣類、海鳥など、さまざまな海の生き物がその恩恵にあずかっています。

海水の対流と流氷の形成

④知床半島の野生動物

エゾシカ、キタキツネ、ヒグマ、エゾリス、シマリス、モモンガ、エゾクロテン、エゾタヌキなどの陸の哺乳類の他、クジラ、イルカ、シャチ、アザラシ、トドなどの海の哺乳類、オオワシやオジロワシ、シマフクロウ、ケイマフリをはじめとする鳥類など、知床で見られる野生生物は数を上げればきりのないほど。生き物の種類の多さは、知床という土地が、それだけ多様なエサ資源と生息環境をそろえているからこそ。豊かで多様な森と海に恵まれた大自然の証でもあります。

知床半島の野生動物

⑤知床半島の野生植物

海から山へとつづく急峻な知床の地形は、海岸草原から高山というバラエティーにとんだ植物相を一挙に見せてくれます。高山植物を楽しむのも、知床ならば少し山に登ればそう遠い話ではありません。湖や沼が多いので、ネムロコウホネやイワベンケイ、ワタスゲなどの湿地の植物も楽しめます。海岸草原地域では風の向きにゆがんで育ったカシワの林が広がり、知床の厳しい風土を感じさせます。

知床半島の野生植物

ページトップへ