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チョウにも好みがある?

知床では今、チョウがたくさん舞っています。特にメイン写真のこのチョウ、昨年もたくさんいましたが今年もたくさん羽化したようです。自然センターなど建物によく迷い込んでくるこの茶色いチョウは、キバネセセリといって、蛾(ガ)ではありません。

キバネセセリ以外にもカラスアゲハやコヒオドシ、ウラギンヒョウモンなど、この日には全部で17種類ものチョウが確認できました。この時期もっとまじめに数えれば軽く30種類は超えるのではないでしょうか。

ヒヨドリバナに群がるキバネセセリ

ヒヨドリバナに群がるキバネセセリ

チシマアザミに群がるウラギンヒョウモン

チシマアザミに群がるウラギンヒョウモン

チシマアザミの吸蜜をするカラスアゲハ

チシマアザミの吸蜜をするカラスアゲハ

チシマアザミを吸蜜するコヒオドシ

チシマアザミの吸蜜をするコヒオドシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでこのキバネセセリと他のチョウたちはそれぞれが異なる種類の花に集まっているように見えますが、もしかしたら種類によって花の好みが違うのかもしれません。例えば、アゲハチョウ類は赤系、ギフチョウ類は青系の花を好むというのはよく言われています。花の種類によって蜜の甘さや量も違うので、花の好みがあっても不思議ではないでしょう。

ちなみにチョウは基本的には甘みが薄めで量が多い花の蜜が好きなようです。それはおそらく、チョウは食事の時、細なが~いストローで花の蜜を吸い上げなければいけないからでしょう。

 

(担当:新庄)