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流氷の味

流氷の味

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先日、流氷の一部がウトロに漂着し、まだ港の中には流氷が残っていました。

流氷の味02

岸に打ち上がっているものもあったので、持ち上げてみるとずっしり重い。これがロシアから旅してきた氷だと思うと感慨深いです。

ところで流氷ってしょっぱいんでしょうか? 海水が凍った水だから当然しょっぱいのでは?

そんな疑問が浮かんできましたので、調べてみることにしました。

調べるといってもスマホで検索したたけでは面白くありません。ここにはせっかく実物があるので、実際に味覚で体感してみることしました。どんな結果になるでしょうか?

流氷03

まず手頃なサイズの流氷をいくつか拾ってきます。

流氷04

流氷の表面の海水を洗います。海水に浸ってたわけですからこのままではしょっぱいはず。

流氷05

流氷を溶かします。鍋に収まりきらない・・・。

流氷06

ある程度溶けたらコンロで煮沸します。これは殺菌のためです。

流氷07

お湯になった流氷を冷まして、コップに入れました。見た目は無色透明ですね。

流氷08

さっそく飲んでみました。気になるその味は・・・マズイ!

ごくわずかですが塩分とその他ミネラルの味がしました。海水をさらに水で割ったような味でしょうか。何人かで味見しましたが、全員一致でマズイ!という感想でした。

流氷09

次に流氷を溶かした水を蒸発させて、何が残るか見てみました。

流氷10

300mlの水を蒸発させた結果。

流氷11

残ったのは白い粉でした。

流氷12

これも味見。うーん、主に塩ですね。あとカリウムとかにがり成分でしょうか。

300mlの水を蒸発させて0.47gの成分が出てきました。

つまり流氷は0.16%の塩分濃度の水ということになるでしょうか。

海水の塩分濃度は平均3.5%なので、流氷はかなり真水に近いということになります。ちなみに生理食塩水は0.9%だそうです。

流氷はアムール川の水がオホーツク海に流れこみ、塩分濃度が薄まった部分が冷やされて氷になると言われています。海水が凍る過程で大部分の塩分は抜かれているんですね。

アムール川河口近くの都市ニコラエフスク=ナ=アムレの気温をネットで調べてみると、氷点下27度!海も凍るはずです。

アムール川の河口から知床までは直線距離で約1,000kmです。流氷がはるばる遠い国から流れてきた氷だと思うとロマンを感じませんか。これが漂着ゴミだったらがっかりですけど。

さて、今回は実験で流氷を味わってみましたが、やはり何が入っているか分からないので皆さんは真似しないようにお願いします。飲んだスタッフの体調はいまのところ大丈夫です!

(担当:ノセ)

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