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走る走るよキバシリは

年も明け、知床でも雪が積もり、ようやく想像していたような冬の風景が見られるようになってきました。森の中に繰り出せば、聞こえるのは鳥の鳴き声、見えるのは鳥の動き、感じるのはクマ、ではなく鳥の気配。自然、鳥に気持ちが向きやすい時期でもあります。


写真の鳥は、キバシリです。

ゴジュウカラは木の幹を上から下へ向かう動きを良くしますが、キバシリはそれができません。

この子も、木の上へ登っては次の木の下へ飛んでいく動きを何度も繰り返していました。

そんなにちょこまか走り回って、エネルギー消費に見合った食が得られているのでしょうか。

また、下方に湾曲したくちばしも特徴的で、木の割れ目に突っ込んで虫をとるのにいかにも便利そうです。

背面ではコゲラとも見間違えそうですが、こうした動き方やくちばしを見れば、キバシリと分かるでしょう。

 

動く鳥、見る人間、しんしんと降る雪。

心穏やかになる、そんな風景です。

 

(こん)