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石川幸江写真展『菌思』


石川幸江写真展『菌思』


会期:2022年8月6日~9月25日
時間:8:00~17:30
料金:無料
会場:知床自然センター ミニギャラリー



菌思

いつもの庭
いつもの公園
いつもの森が…
あなたの特別な場所になる

きのこは植物や動物の糞や死骸などを分解し、土に戻す役割を担っています。粘菌はバクテリアや菌類を食べることで、森全体の分解速度をゆっくりにしている…かもしれないと考えられています。
どちらがいなくなっても森はバランスが保てなくなり、崩壊してしまう可能性があります。そんな重大な任務を遂行しているのにその存在はあまり知られていません。

私も…きのこは知っているつもりでしたが、それは椎茸やしめじなど食べる目的のもの。傘の直径が2~3㎜、いえ、もっと小さなきのこもいるなんて知りませんでした。しかもとても愛らしい!
また粘菌の存在を知ってからは会いたくて会いたくて探し回り、ようやく見つけたときは胸が熱くなり心躍りました。ルーペや虫眼鏡がないとちゃんと見えないほど小さい!そしてそのミクロの世界は息をのむほど美しかったのです。
そこから私は様々なきのこ、粘菌を探して歩くようになりました。

街が霧で覆われたら、「いい感じで潤ってきた♪」
雨が降ると、「そろそろきのこ出てくるかな?」
雨が止むと、「※粘菌動き始めたかな?」

私は朝起きると外を見ていつもこんなことを思っています。

きのこも粘菌も決して珍しくはありません。
自宅のお庭や近所の公園、いつもの散歩道…ちょっと足を止めて探してみてください。私たちの身近には、こんなに可愛いきのこがたくさんいて、粘菌という生物が存在していることにきっと驚かれることと思います。

石川幸江/YUKIE ISHIKAWA profile

~日本自然科学写真協会会員~
1967年 広島で生まれる。その後長崎、鹿児島、岡山など転々とする。現在は香川在住。
2016年 苔のマクロ写真に魅せられ、このころからマクロ撮影を始める。その後きのこ、粘菌へと繋がっていく。
2019年 北海道を始めて訪れ、道東を一週間かけて巡る。その時に訪れた知床の大自然に魅了され、ここで暮らしてみたいという思いが生まれる。
2020年 夏を知床で過ごす決意!3ヶ月間ウトロで働きながら休日はきのこ等を撮影して過ごす。
2021年 日本自然科学写真協会に入会
2021年 きのこ写真展「風光る」開催(羅臼岳登山口 木下小屋)
2022年 第43回SSP展「自然を楽しむ科学の眼2022-2023」

※日本自然科学写真協会では 第43回 SSP展「自然を楽しむ科学の眼2022-2023」が
2022年5月20日から大阪展を皮切りに全国9会場を約1年間にわたり巡回展示中です。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。