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サンマがきた
ウトロの海岸にたくさんのサンマが打ち上がりました。その数
は波打ち際に銀色の帯が広がるほど。動物たち(人も含む)
にとって大量、かつ新鮮なサンマの漂着はまさに自然の恵
みです。今朝出勤途中に海岸線でせっせとサンマを拾って
食べているヒグマの親子を目撃しました。冬が目の前にせ
まったこの季節、この親子にもお腹一杯食べてほしいなあ
と思いつつも、思わずヒヤリ。そこは道路から丸見えの海岸
線、多数のカメラマンが列をなしていました。カメラマンの列
を見て、何事か?!と停車するバスや車が続出。知床の恵
みを目の前で平らげるヒグマの迫力はまさに感動ものです。しかし、このように見物客に囲まれ、接近されることを繰り返すことで、ヒグマは人に慣れ、人を恐れなくなります。人とヒグマがこの土地で共存するめに一番重要なこと、それはお互いが程よい距離を保つこと。将来、知床を訪れる方々だけでなく、今、この土地に住む人々の生活を脅かすことにもつながりますので、ヒグマの人馴れを助長するようなむやみな接近や見物の仕方はご遠慮下さい。(担当:松林・加藤)