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28日の羅臼岳の様子です。
天気が変わりやすい時期ですが、山頂からはウトロの町も横断道からラウス湖、そしてラウスの町もきれいに眺めることができました。なんとも幻想的な景色がそこに広がっていました。
気温は大沢あたりで5℃前後でしたが、霜柱が多く見られ、羅臼平からピークに向かう途中はほとんど雪渓の上を歩くこととなりました。しかもその雪渓は凍っており、ステップを切ることが難しい状態です。軽アイゼン必須です。
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夏には皆の喉の乾きを癒してくれる石清水も全て凍りついていました。来年の春までしばしお別れです。
ああ、待ち遠しい。
山頂はさておき、羅臼岳の麓ではまだまだ紅葉が見事で登山道は落葉でフカフカに埋め尽くされミズナラのどんぐり、はたまたイチイの実がポロポロと落ちており、歩くのがとても楽しいです。
私はピークまでの全コースを満喫していましたが、他のスタッフは650メートル岩峰付近で同日ヒグマを目撃したそうです。実りの秋、至る所にご馳走となる実が落ちています。冬眠前にたくさん栄養を蓄えているところだったのでしょうか。
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一つの山を日帰りで登るだけで、秋から冬と2つの季節を同時に楽しめるのは知床だからこそ。
いつどんな季節に何度も登っても楽しいなあと感動を覚えます。
ただ、ヒグマといい雪渓といい、いつも用心深く注意深く適度な緊張感を持って山に挑みたいものです。
担当:かたやま