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ドングリから出てくるイモムシの親虫発見!

知床は今年、ミズナラのドングリが豊作のようです。昨年はほとんど無いと言っていいほどの大凶作だったので、ドングリを食べる虫はあまりいないだろうと思っていたのですが、全くの見当違いでした。

ドングリなどに凶作の年と豊作の年があるのは、ドングリを食べる虫やネズミに対抗して子孫をより多く残すための、植物たちの戦略だと、一昨年にブログで書いた記憶があります。

確かに今年のミズナラは、ネズミとの駆け引きには勝ったようです。昨年と比較して明らかに今年はネズミが少ないです。しかし、今年は虫からはたくさん被害にあっているように思います。

拾ったドングリをしばらく置いておくと出てくるイモムシは多くがシギゾウムシの幼虫です。他にもシギゾウムシの仲間はたくさんいるので、地域やドングリの種類によっては違うゾウムシの幼虫がドングリから出てきます。今回載せた写真はその中のコナラシギゾウムシという種類です。

過去の研究では、北海道のコナラシギゾウムシは1年以上休眠するという報告があり、多くは2年目に発生するとのことでした。昨年のドングリが大不作だったにもかかわらずこのゾウムシが今年多く発生しているということは、一昨年の大豊作だった年に生まれたコナラシギゾウムシが2年目である今年に羽化して成虫になったという可能性が高いでしょう。

 

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ゾウムシって言うけど、顔にある長~いのは、口です。この長い口で産卵するための穴を掘ります。

(担当:新庄)