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赤い月の夜
1月31日の夜は皆既月食が見られました。
皆さんご覧になられたでしょうか。
今回の皆既月食は月がいつもより大きいスーパームーンの上、皆既食(月が完全に地球の影に隠れる)が1時間17分も継続するという非常に条件の良いものでした。
前回の2015年4月4日では皆既食は12分間という短いものだったので、今回はじっくりと堪能できたかと思います。
夜の20時48分に月食が始まり、ゆっくりと月が欠けていき、21時58分に月が完全に地球の影に入りました。
満月の強い光が消えてしまったため、月の周りの星も輝いて見えました。普通、満月の夜は星の光が遮られてしまうので、満月と星空が同時に見られるというのは不思議な光景でした。
月の光がなくなると夜の世界がさらに夜を迎えたような雰囲気です。
その後、23時8分頃に月が再び光を取り戻し、日付を越えて2月1日の0時15分頃に再び満月に戻りました。こうして3時間と少しの天体ショーが終了しました。
次回の皆既月食は今年の7月28日に起こりますが、東北地方より以西でないと見られないそうです。北海道では皆既食になる前に月が地平線に沈んでしまうようです。
今でこそ皆既月食は太陽・地球・月の位置と動きが関連していることが分かっていますが、天体というものが認識される前の時代、皆既月食はどのように見られていたのでしょう。
(担当:ノセ)