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時をかける男
気温が30℃近い夏日が続いたかと思えば、今度は10℃に満たない雨と霧の日が続き、寒暖の差が激しすぎて今が何月なのか分からなくなりそうです。
知床の山並みも裾野は新緑、稜線は冬枯れで、夏と冬がグラデーションのように入り混じっています。標高が低いところではクルマバソウやチシマフウロが咲いていますが、稜線付近では辛うじてキバナシャクナゲが数株咲いている程度。夏どころか未だ春の雰囲気です。
羅臼岳の登山道を登っていくと、標高784mにある弥三吉水付近から雪が現れはじめます。さらに極楽平を過ぎ仙人坂にさしかかると、登山道は完全に雪に埋もれています。そして現れる、大沢の長大な雪渓。これほど残雪があればスキーだってできてしまいそうです。
山の上と下で季節や時間を行き来する、まるでタイムリープしているような感覚は、今この時期の山ならではですね!
(担当:高橋)