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キノコのシーズン
今年は多雨で暑かったためか、キノコが元気です。
事務所の裏ではテングタケがニョキニョキと生えてきて、何時になくメルヘンチックな風景になっています。
残念ながらテングタケにはイボテン酸という毒成分を含むため食べられません。
キノコというとこの傘を持った姿がイメージされますが、普段は糸状の形(菌糸体)で土壌の中に存在し、胞子を飛ばすときに子実体を形成します。
テングタケの場合、傘の裏の皴に胞子が収納されていて、傘が開くと胞子が散布されるというわけです。胞子を飛ばした後、子実体は崩れて腐ってしまいます。
胞子はホコリのような小さい粒で日中はよく見えませんが、夜にライトを照らしてみると見えるようになります。キノコがあのような形をしているのは、胞子を広範囲に飛ばすためなんですね。
普段食べているキノコも、生物学的な視点から構造を観察してみると面白いと思います。
これからのシーズン、キノコ狩りに山に入る方もいらっしゃると思いますが、くれぐれも毒キノコと道まよい、スズメバチ、そしてヒグマにはご注意ください。
(担当:ノセ)