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渚にて
台風の過ぎ去った後、海岸を歩いてみました。
海岸には色々な物が漂着するので、特に大波が発生した後は歩いてみると面白いです。
海岸漂着物を観察したり採集したりするのをビーチコーミングといいます。
ただし波が高いうちは危ないので、海面が静かになってから行いましょう。
波がかぶるようなところにも生えているエゾオグルマ。
こちらはシロヨモギ。
クジラの背骨の一部。
シカの肩甲骨。
カモメガイが穴を開けたと思われる石。
海岸で見つかるのは自然物ばかりではなく、残念ながら人為的なもの(漂着ゴミ)も多くみつかります。多くはペットボトルなどのプラスチック容器、空き缶、漁網、ブイなどです。
中には中国語、ハングルで書かれた容器もありましたが、大部分は日本のものでした。
少し歩いただけで大量の漂着ゴミが目につきます。海岸に漂着するのは一部で、おそらく海中には何倍ものゴミが漂っているに違いありません。プラスチック製のストローを廃止しても、この現実は変わらないのでしょう。
またプラスチック製品は紫外線で徐々に分解され、目にみえないマイクロプラスチックとなって海中に漂っており、生き物の体の中にも取り込まれていると考えられています。
仮にいつか人類がこの世界からいなくなったとして、これらのゴミは人類の遺産として存在し続けるのでしょうか?
青い海とエゾオグルマの黄色い花を見ていると、悲しい気持ちになってくるのです。
(担当:ノセ)