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そろそろ冬の星座が見られるようになってきました。
秋の夜長、星座観察などはいかがでしょうか。
日が暮れて東の空の方を見ると、ぼーっと光る『すばる』が見えるようになりました。
すばるはプレアデス星団とも呼ばれ、おうし座を構成する星ですが、一つの星ではなくいくつもの星が集まったものです。広辞苑によれば『すばる』の語源は一つにまとまるという意味の『統る(すばる)』から来ているのだそうです。漢字で書くと『昴』ですが、これは中国での呼び名『昴宿(ぼうしゅく)』からきています。またプレアデスとはギリシア神話に登場する巨人アトラスの7人の娘達のことです。
『すばる』は人によって見える星の数が異なり、古の時代では視力検査に使ったとか。普通の視力の人なら6つほどの星を数えることができるようです。『すばる』の別名は六連星(むつらぼし)とも言い、昔から6個が標準のようですね。そういえば某車メーカーのエンブレムに描かれているのも6つの星です。ただ街の灯りがまぶしい現代では、6つも数えることはできないのではないでしょうか?
望遠鏡などで覗いてみると『すばる』はもっと多い数十の星で構成されていることが分かります。
高倍率の望遠鏡で覗くと星々が青白く輝いておりきれいです。『すばる』の星たちは私達の太陽よりも若く最近誕生した(といっても1億年単位ですが)と考えられていますが、高温で燃えているため寿命は短いと考えられています。距離は地球から400光年以上も離れているとか。
最近、NASAの宇宙探査船ボイジャー2号が太陽系の外に到達したというニュースをやってました。42年前に地球を旅立ち、ようやく太陽という一つの恒星から離れたわけですが、それでも最も近い恒星からは途方もなく離れているわけです。銀河にはそんな恒星が1000億以上もあるというから驚きです。
寒空を眺めていると宇宙の途方もない深淵を見た気がして時々怖くなりますが、夜を越えればまた私達の太陽が大地を暖かな光で照らしてくれます。
(担当:ノセ)