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流氷は見るだけでも充分にその素晴らしさを感じられます。
ですが、流氷を「遊びのフィールド」と考えれば、ガイドツアーでの安全管理の元、様々なアクティビティを楽しむことができます。
「流氷ウォーク」「流氷サイクリング」「流氷ダイビング」「流氷カヤック」等々・・・。
そして最近、「流氷SUP」(サップ:Stand Up Paddleboard スタンド アップ パドルボードの略)なる、新しいアクティビティがお目見えしたので早速チャレンジしてきました。
流氷が少し緩み始める3月は流氷の隙間を縫うようにSUPを進められます。
最初はおっかなびっくりでも、海上は流氷が沖からの波をせき止めてくれているので夏の海や流れのある川で行うよりダンゼン穏やかです。
SUPを漕いで氷に近づくと表面に見えている氷よりずっと大きな氷塊が海の中にあることや、ヒトデやクラゲ、クリオネだって見えちゃいます。
人知れず起きた、氷の上の事件だって見つけることが出来るのです。
ところで、私たちはいつまで流氷と遊んでもらえるでしょうか。
もしも知床に流氷が来なくなれば、豊かな生態系にどのような影響が及ぶのでしょう。
流氷は、私たちが自然に対して謙虚な姿勢を忘れないために、毎年問題提起をするためにやって来ている気がします。
「地球環境のために私でも出来ることは何だろう」
流氷の下のたくさんのアイスアルジー(氷に付着する珪藻類、植物プランクトン)を見ながら思いを巡らせたのでした。
流氷アクティビティの数々は知床の冬限定の体験です。
皆さんも、安全に、間近で、地球を感じてください。
(担当:えぐじゅん)