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不完全な羽

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先日フレペの滝を散策中、羽の拾い物をしました。

 

 

模様もなくあまり綺麗とは言えないグレーの羽を拾ってきたのは、それが生えかけの「不完全な羽」だったからです。


夏羽・冬羽という呼び方があるように、野鳥は季節ごとに羽の衣替え(換羽)を行います。年に2回換羽を行うものが主ですが、生活様式によっては数年に1回しか換羽を行わない、または換羽を行わなくても羽が擦り切れることによって羽色が変わって見えるもの(ノビタキが有名ですね)もいます。

 

換羽の際に、新しい羽は直接生えてくるわけでありません。
ストロー状の物(羽鞘)に包まれて生えたのち、この鞘がポロポロと剥がれて新しい羽が出てくるのです。

 

↑拾ってきた羽の羽鞘を剥いてみました。

 

羽の色や大きさからヒヨドリかな? 羽基部の羽軸が無いので、猛禽に羽を毟られたのではなく、キツネなどの哺乳類に羽を噛み切られたのだろうか…。
などと推測。まるで事件の現場検証のよう。

 

拾ったのは確か3月だったので、繁殖が始まる前に羽を新しくする換羽の途中だったのでしょう…。

 

※野鳥の羽を拾う際には食器用洗剤やシャンプーなどでよく洗ってから保管しましょう。

 

(担当:もぎ)