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知床五湖の桜が咲くまで
知床五湖が開園してから約3週間。
知床五湖の桜が咲くまでの様子をご紹介したいと思います。
4月上旬から開園準備が始まりました。この頃まだ湖は結氷していましたが、遊歩道上の雪も少なく知床連山の山肌も見えています。
例年であればスノーシューがないと歩けないほどの積雪がある大ループも、長靴だけで全周歩くことができました。
水芭蕉もにょきにょき成長。雪が少ないため、植物の成長も早く、ゴールデンウィークまでに花が終わってしまうのではないかとハラハラでした。
そして15日には湖の氷もほぼ溶けてなくなりました…。風が少なく知床連山が綺麗に映り込んでいます。
今年は雪解けが本当に早い、早すぎる。
そして湖の氷がなくなったことで水鳥たちが姿を現しました。これから繁殖のために北上する彼らの一時休憩スポット。
オシドリは知床五湖で繁殖する個体もいます。オスの鮮やかなオレンジの羽が美しいですね。
16日には水芭蕉が見頃に。
羅臼岳の冠雪もまだまだ美しい。
4月20日、とうとう知床五湖開園です!
例年であれば雪の多さで地上遊歩道大ループは開けることができなかったのですが、本当に積雪が少なかったため、大ループ・小ループともに開放となりました。大ループが4月から歩けるのは五湖史上初。あまりの雪の少なさに心配になります…。
湖からはエゾアカガエルたちの鳴き声が聞こえ始め、スタッフもガイドさんもカエルが鳴き始めるのが早いねぇと口を揃えて言っていました。
そして5月1日。知床五湖に3センチほどの積雪が!
周辺は白銀の世界。散策にはスノーブーツか長靴必須でした。
ゴールデンウィークが終わるまで気が抜けません。車のタイヤを夏仕様に変えるのもGWが終わってから!
そして先週まで雪が降っていたのに、一気に外気温20℃まで上昇。ようやく桜が開花しました!
ソメイヨシノに慣れ親しんだ関東出身の身としては、知床の桜はピンク色が強くまだ慣れません…。しかしポツポツと咲く様子は儚く風情がありますね。
そしてこんな植物が目立ってきました。このほうれん草みたいな植物、何かわかりますか?
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正解は水芭蕉でした!!!!!
4月に比べると、だいぶ成長しましたね。
知床五湖は明日(5/10)から7/31までヒグマ活動期。
ヒグマの活動が活発になるため、登録引率者の資格を持ったガイドツアーのみの参加となります。
これから鳥や虫たちが活発になる緑の鮮やかな夏が楽しみです。
(担当:もぎ)