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その瞳が待ち望む物は
知床もすっかり初夏です。
森も海も、いきものたちの気配にあふれています。
子育て中のキタキツネを藪などで見かける機会が増えました。
キタキツネは知床でもおなじみの動物で、出会う機会も多いかもしれませんね。
美しいオレンジ色の毛並みや、しなやかなからだつきにとても心惹かれます。
そのまなざしに魅入られて、触れ合いたくなるのは、わたしたち人間の性(さが)かもしれません。
しかし、車が行き来する路上でうずくまり、じっと「何か」を待っているような彼らの瞳を見ると、やるせない思いになるのです。
轢かないように通り過ぎるとき、ふと藪の中をみると数匹の子ギツネがこちらを見つめていました。
道路でうずくまり、何かをずっと待っている母ギツネを子どもたちはどんな気持ちで見つめているのでしょうか。
「おふくろの味」はずっと覚えているものです。
彼らの待つものが、季節の味わいであるように願ってやまないこの頃です。
「STOP!えさやり」
(ミッコ)