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私の大好きな場所

はりきって暑さ対策にと、冷感グッズを用意したものの、

長袖で過ごす日もあり、知床の季節感に若干戸惑っている新人のぽんです。

 

 

先日巡視に行ってきました、開拓小屋コースの様子について今回はお届けしたいなと思います。

 

 

この日はお天気が良く、さわやかな風が散策路を駆け巡っておりました。

イタヤカエデのすき間からお空を覗いてみたり。

 

ふと、散策路沿いに生い茂るササに目を向けると、

何やら日陰で羽を広げる子が。

白と黒のシンメトリーの模様がとても綺麗。

蝶々のような雰囲気を纏っておりますがこの子は

「ヨツボシノメイガ」という蛾の仲間です。

 

日陰にいるのでこの写真からだとわかりにくいですが、

翅の白い部分が光に当たると青紫色にキラキラと輝いて見えるんです。

 

しばらく観察してみましたが、日向には出てこず…。

キラキラ、見てみたかったです。

 

 

おや、こちらの子は日向ぼっこ中でしょうか。

気持ち良さそうですね。

ぜひともお隣で私も日向ぼっこしたいです。

 

日向ぼっこ中のこの子は翅裏面の蛇の目が5つあるので

「ヒメウラナミジャノメ」でしょうか。

 

 

ふと、足元を見たら

「シロオビヒメヒカゲ」が吸蜜中でした。

この子はタテハチョウ科の北海道特産種で、

草原を低く跳ねるように飛び回っています。

今時期に散策路ではよく見かけることのできる蝶かもしれませんね。

 

 

開拓小屋近くの木ではバタバタと忙しなく飛び回る子たちが。

ん~ハシブトガラ…コガラでしょうか。

2羽で何をしてうるのかなと思ったら

 

お食事中のようでした。

 

 

虫も鳥も、観察をしていたら時間があっという間にすぎていきます。

さて、散策路の様子を見つつ、展望地へと足を運びます。

 

うお~!!!

お天気がよかったので期待はしていましたが、知床連山がとても綺麗に見えました!

 

お天気が良い日は、開拓小屋コースの展望地からはこんな感じに知床連山が見えるんですよ~!

 

羅臼岳、掴めそうだな~と思わず遊んでしまいました。

 

いつ来ても、良い眺めだなと思いますが、植物にとっては山から吹き下ろす風にさらされる厳しい環境。

それでも木々たちは一生懸命に生き、少しづつ立ち上がっています。

 

今はこうして目の前に連山が広がって見えますが、

いつかこの場所から連山が見えなくなるぐらいの木々たちで盛り上がる日を目指しています。

 

森の緑が増えると、この日の散策中に見かけた虫や動物、植物たちも種類豊富に賑やかになるんだろうな。

この展望地に来ると、たくさんの人たちが今まで積み上げてきた思いと、

将来への期待と希望で胸がいっぱいになります。

 

私の大好きな場所が、

もっと好きな場所になりますように。

 

 

帰りにまた「ヨツボシノメイガ」発見。

はあ、かわいいですね。

 

 

知床の森づくり詳細はこちら

 

 

 

 

(ぽん)