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フレぺの変遷

2014年から開始したフレぺの滝遊歩道の開花調査。

調査開始から8年目の今年、フレぺの滝遊歩道に変化が表れています。

今まで開花していなかった種が出現しているのです。

巨大なセリ科の草本、エゾノヨロイグサはフレぺでの開花を初確認した時には本当に驚きました。

その他、初ではないですが、1980年代に群落を形成していたとされているエゾノコギリソウも今年は複数株咲いています。

他のエリアでは珍しくないですが、なかなかフレぺでは開花の記録がなかったヨツバヒヨドリやチシマアザミ、クルマユリも開花しています。

花の開花の多くは気温や日照時間が関係してきますが、それ以外でも知床はエゾシカの採食圧にさらされた種が多く、その復活にはなかなか時間がかかっている状況です。

しかし、ゆっくりですが着実に役者(セリ科、ユリ科、アザミ科)は揃ってきています。

今後もフレぺから目が離せません。

(担当:片山)

ヨツバヒヨドリ

エゾシカの食害を受けやすいとされているクルマユリ

増えてきた在来種、チシマアザミ

在来種のエゾノコギリソウ