この時期ならではの。

11月末になり、知床自然センター周辺の地面も少しずつ白くなってきました。
寒い日は家に引きこもりたくもなりますが、積雪時の森歩きは非常に楽しいのでおすすめです。
今回は先週末、「開拓小屋コース」を散策した時の様子をお届けします。

「開拓小屋コース」とは往復約5㎞、所有時間は約2時間半ほどの初心者でも歩きやすいコースになっています。このコースは①知床が行っている森づくりの取り組み、②開拓の歴史、③豊かな自然、多くの視点から森歩きを楽しむことが出来る、スタッフおすすめのコースです。

森を歩くと聞こえてくるのは”ザクッザクッ”という雪を踏む音。
コースを歩き進めていくと、、見つけました。動物の足跡。
だれの足跡か分かりますか？

キツネです。かわいらしい肉球に、一直線に続く足跡が特徴的です。

またまた足跡を見つけました。
だれの足跡か分かりますか？

エゾシカです。2本の蹄が残っているのが特徴的です。

こちらもエゾシカのようですが、、、先程の写真と少し違います。

真ん中に足を引きづった跡が残っています。歩き疲れていたのかな、、、
そんな動物たちの気持ちを考えるのもとっても楽しいです。

雪の上に何かの樹皮が落ちています。

周りを見渡すと葉っぱが落ちている木が多い中、ひときわ目を惹くのが
ツルウメモドキの赤い実です。

ツルウメモドキは完熟すると種皮がはじけて、中から真っ赤な実が顔をのぞかせます。
雪の上に落ちていたのはこの樹皮だったようです。
普段、地面に落ちていても気付かなさそうなものも、白い雪たちが
新しい発見をさせてくれます。

積雪時の森歩きは、動物たちの足跡などの痕跡を見つけやすく、非常に楽しいです。
痕跡だけでなく、紅葉していた葉っぱが落葉したことにより鳥の姿も見つけやすくなりました。

そんな森を歩いていると、私たち人間。そして動物たち。
それぞれの生活がこの大自然に存在している事を教えてくれます。

寒くなりつつありますが、皆様もこの時期ならではの森歩きの楽しさを
堪能してみてはいかがでしょうか。

【開拓小屋コースについてのご案内】
開拓小屋コースは通年OPENです。
積雪状況によってはスノーシューが必要な時もありますので、歩かれる際には
是非知床自然センターにお立ち寄りください。詳細は下記のURLをご覧ください。

https://center.shiretoko.or.jp/walking/

（こめちゃん）