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ワンドへ行こう
知床半島を離れ、斜里郊外にある斜里川の河川敷にやってきました。
お目当ては、ワンドです。
おー、立派なワンドがそこにあります!
・・・
ワンド、ワンドって、ワンドっていったい何だと思った方もいるでしょうか。
ワンドとは、川の本流とはつながりつつ、入江のようになっている地形のことです。
写真では、奥に見えるのが右から左へ流れる斜里川で、手前の大きな水たまり部分がワンドということになります。
こうしたワンドには、河川とはまた違う流れの緩やかな環境が出来上がり、水生生物の安定した住処になります。
中までは見てはいませんが、水生植物や魚、昆虫、鳥が集まってくるビオトープになるはずです。
今回は、水辺でヒドリガモたちが何かをついばむ風景に出くわしました。
ワンドと言えば、知床に来る前にいた専門学校でワンド管理実習をしたことがあります。
底にある泥を救い上げたり、枯れたヨシやオギを刈り取ったり、結構大変なんですね。
実はワンドというのはいつもあるものではなく、河川の周辺でできたり消えたり、非常に可変性の高い環境です。
人の手によってわざわざ残すことで、いきものの住みやすい環境を維持してやることが実習の目的でした。
ここにあるワンドも人工的に造成されてものだと聞いていますが、こういった環境を残してくれた関係者の方々の努力に頭が下がる思いです。