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知床連山の残雪も少なくなり、知床にも初夏が訪れています。
突然ですが皆さんが「知床」と聞いて思い浮かべるものはなんでしょうか。
綺麗な景色? ヒグマ? 豊かな生態系? それとも、、、美味しい食べ物?
知床にはたくさんの魅力があります。
しかし今回は、おそらく皆さんが「知床」と聞いてもあまりイメージのない、
もう一つの知床の魅力についてご紹介していきたいと思います。
それは、、、「知床の農業」についてです。
観光地として有名な知床半島ですが、実は知床半島・斜里町は農業も盛んなのです。
ウトロにも観光地とは少し離れた場所に農地があります。
農地では北海道を代表とするジャガイモや小麦、大豆などの作物が育てられてます。
斜里町の基部ではニンジンなども有名です。
春、厳しい冬を乗り越えた知床では雪解けした畑から秋まきの小麦が姿を現します。
また5月頃にはジャガイモの蒔き付けが始まり、多くの種芋が畑に植えられます。
上の写真は今年私が農作業のお手伝いに行った際に撮影したものです。
ジャガイモは、きたひめ、こなひめ、ポロシリなど様々な種類が育てられています。
ポテトチップスになるものや、でんぷんになるものなど最終形態は様々です。
先日、我々の事務所に置いてあったお菓子を見たスタッフが
「このお菓子のでんぷん、斜里町で作られているんだよ。」と教えてくれました。
遠い場所にある知床ですが、実は意外な所で皆さんと繋がっているかもしれません。
道東ではジャガイモの花が咲き始めている地域もありますが、
知床・ウトロのジャガイモはまだ花が咲いておりません。
白い花が咲いたジャガイモ畑も楽しみです。
小麦は6月に比べて背丈が伸びました。そして少しずつ小麦色になりかけています。
みんな同じ高さで天に伸びている姿はうっとりとします。
8月には収穫があり、金色に輝く小麦色の畑を見ることが出来るのは短期間だったりします。
金色に輝く畑を見るのも楽しみです。
今の時期、知床の畑は青々としています。
晴れている日の夕方は、夕日に照らされる作物が生き生きとしている様子に癒されます。
美しい景色、豊かな生態系、多くの野生動物の住む知床。
その裏側に広がる広大な畑。
是非色んな知床の魅力に気付いてくださると嬉しいです。
今回は自然情報などではありませんでしたが、知床に住んでいるからこそ
気付ける知床の魅力を皆さんにおすそ分けさせて頂きました。
そして、、、
【畑を愛する私からのお願い】
畑に無断で入ることは禁じられています。
大切で愛おしい作物のためにご協力をお願いします。
(こめちゃん)