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晩秋に舞うモノ

季節イベント 風景

先日のフレぺの滝遊歩道は、白い小さな虫がたくさん飛んでいて、まるで雪が降っているかのようでした。

雪が降ってる⁉ 

正体は、その姿の通り「雪虫」と呼ばれるアブラムシの一種の「トドノネオオワタムシ」です。

髪に、服に、口に!ちょっとこれは大変。。

彼らが飛び始めると、間もなく初雪が降るともいわれています。
今年は札幌市や北見市などでも、雪虫の大量発生が話題になっていますね。

飛び回っているのは、雪虫だけではありません。
窓の隙間から暖かい建物内に侵入してくるモノがいます。
ここ最近の困りごとの1つ、越冬のため住みやすい場所を求めて集団で飛来するカメムシとテントウムシです。

スコットカメムシ 

これが、スコットカメムシ


この辺りでよく見られるのは「スコットカメムシ」で、刺激すると臭い匂いを出してきます。

テントウムシは「カメノコテントウ」「ナミテントウ」「ウンモンテントウ」など、

彼らの多様でユニークな模様に魅かれますが、
掃除がなによりも大変です。集合体恐怖症の方にも辛いかもしれません。

侵入者に集まってもらいました。

けれど、彼ら昆虫も冬の気配を感じとって越冬の準備をしているわけです。
そんな彼らを見習って私もそろそろ冬支度をせねば・・と思い立つのでした。

それから、センター周辺の森を散策していると、木々の間を枝から枝へ移動する小さな鳥の群れをよく目にするようになりました。

いろんな種類の鳥が一緒になって群れを成す「混群」と呼ばれるもので、その中には人気者の「シマエナガ」がいることも。

木々の葉が落ちて、野鳥が観察しやすくなってきました。

気づけば、夏鳥たちの姿はあまり見当たらず、冬鳥たちを多く見かけるようになりました。
越冬の為にこの地を去るモノ、目指すモノ。
秋の空に羽ばたく両者の姿に思いを巡らせます。

フレぺの滝遊歩道からの知床連山

うっすらと雪をかぶった知床連山の山嶺と、山の中腹から大地に広がる淡い彩りからは、刻々と季節が冬に移り行くのを感じます。

ひらひらと舞う落ち葉の中の散策は、なんと気持ちの良いことでしょうか。
足元に注目すると、いろんな色や形の落ち葉や木の実が転がっています。

  
どこから落ちてきたのかな?

なんの木の葉かな?

と考えながら歩くのも楽しいですね。

森の香りと冷たい空気を肌に感じて。

晩秋の舞いを楽しめるのもあとわずか。
あっという間に、冬がやって来るでしょう。
皆さまも季節の変わり目、体調を崩されないようお過ごしくださいね。

 

そのだ

Writer

園田 佳菜子

Kanako Sonoda

埼玉県出身。東京環境工科専門学校卒。齧歯類がたまらなく好き。子どもたちからはチロルと呼ばれている。