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ストレッチャー研修

その他

みなさんこんにちは。

4月に入り長かった冬が終わり春がやってきた! と言いたいところですが、このところ季節が足踏みをしたままの知床。雪が降るたびに「早く春が来ないかなあ」という気持ちになります。

まだまだ春の訪れが遠い知床ですが、今月下旬の18日には知床五湖園地の開園が控えています。我々、知床五湖フィールドハウスで勤務するスタッフたちは園地の開園準備に追われ大忙し。そんな合間をぬってスタッフ全員で遊歩道内で傷病者などが発生した際に迅速な救助ができるようストレッチャーの取り扱いについての研修を行いました。

 

我々が勤務する知床五湖は知床国立公園の中でも奥地にあり、万が一、遊歩道内で事故や傷病者が発生した場合、すぐには救急隊がたどり着けないため我々スタッフが傷病者のもとへ救助に向かうこともあります。今回はそのような場合に備え全員がストレッチャーの取り扱いについて知っておく機会として研修を行いました。

 

研修の様子。毛布とブルーシートでくるまれている傷病者役のスタッフ曰く「意外とあったかい」らしいです。

 

研修では、実際にストレッチャーに傷病者を乗せ搬送する訓練を行いました。「足を痛めていた場合強く締めすぎると痛いかもしれない」「このような場合はどう搬送すれば傷病者への負担が少なくなるか」といったような実際のケースを想定して練習は進みました。また過去に傷病者を搬送した経験のあるスタッフからは「頭のほうを支える人が複数人いると楽に運ぶことができる」といったアドバイスが出るなど有意義な研修となりました。

                                   搬送練習のようす

写真のようにこれだけの人数が集まれば楽に搬送できそうですが、現実的には難しいので万が一傷病者が発生した場合どのような体制を取ればよいのか、傷病者を搬送する際にどのようなルートをとるのか などなどたくさんの課題が見つかった研修でもありました。また知床五湖はヒグマの生息地でもあるため搬送中にヒグマに出会ってしまう危険性も考えられます。

今後は知床五湖を案内する登録引率者(ガイド)や他の園地関係者とともに同じ訓練を行い、皆さまに安心してご利用いただける五湖を作り上げるべく準備をしていきます。

皆様に楽しんでもらうべくスタッフ一同、開園準備を進めておりますのでぜひ知床五湖へお越しください。

知床五湖でお待ちしています。

Writer

尾関 新太

三度の飯よりクマが好き!