STAFF BLOG

自然の不思議

その他 風景



知床の海岸では、時折、
クジラやイルカなどの生き物が打ちあがることがあります。
今回、知床の海岸に打ちあがったのは、なんと「イワシ」です。スタッフから「大量のイワシが打ちあがっているよ~」と聞き、現地へ見に行くこととしました。

現地に到着するとまず感じたのはふわっと漂う魚の香り...海辺に視線を向けると本当にたくさんのイワシが集まっていました
生き物に詳しいスタッフによると、
急に水温が下がると魚たちは暖かい場所を求めて南下するのですが、知床周辺では地形の関係で知床半島にぶつかってしまい、うまく南下できないことがあるそうです。
行き場を失った魚たちが沿岸に集まり、今回のような現象が生まれるのではないかとのことでした。

さらによく観察してみると、打ちあがっているのはイワシだけではありません。
スケトウダラやサバなど、他の魚種も混じっており、海岸を歩くだけでまるで「宝探し」をしているようでした。


打ちあがった魚はすでに何者かに食べられたような跡があり、知床に住む生き物がここで循環していることを感じます。
後ろを振り返ると、知床へ渡ってきたオオワシが大きな羽を広げて、悠々と飛んでいます。知床の豊かな自然を感じた一日となりました。


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Writer

米田 紗衣

Sae Komeda

大阪府出身。立命館大学で環境教育について学ぶ。
大学在学中に一般企業への就職が決まるも、
テレビで見た知床の姿に魅了され、知床財団へ。
好きないきものはシャチ。