知床連山

Shiretoko Mountain Range

知床半島の背骨をなす知床連山には、羅臼岳(岩尾別ルート・羅臼温泉ルート)、硫黄山、縦走路の登山道があります。知床での登山には十分な知識と装備が不可欠です。知床自然センターおよび知床羅臼ビジターセンターでは、登山道情報の提供や、ヒグマ撃退スプレーのレンタルをおこなっています。

残雪状況、ヒグマ情報などは必ず事前にご確認ください

知床情報玉手箱

◎ 知床連山MAP

登山口やルートのみを記載した、簡易版のマップになります。
標高や所要時間などの詳細情報が掲載された『知床連山MAP』は自然センター内にあります知床財団ショップ「コムヌプリ」、もしくはネットショップにて販売しています。

オンラインショップ

◎ ライブカメラ

知床自然センターの屋上に設置されたライブカメラから現在の知床連山の状況を確認できます。
提供:北見工業大学 地球環境工学科 雪氷環境研究室

知床連山ライブカメラ

01

羅臼岳

Mt. Rausu

<岩尾別ルート>

【所要時間】9時間 【距離】13.8㎞

7月第一日曜日の山開き以降、全国各地から多くの登山客が訪れる山です。7月中は雪渓上を進み、雪解けとともに高山植物が咲き乱れます。羅臼平からはそびえる頂を目指しながらの登山です。山頂からは硫黄山に向かう縦走路が眼下に広がり、反対側には斜里岳や雌阿寒岳、大雪の山々も望むことができます。

<羅臼温泉ルート>

【所要時間】12時間 【距離】15.4㎞

知床羅臼ビジターセンターの裏手に登山口があり、温泉の湧く沢に沿って上ります。泊場は硫黄が創り出す独特な景観が広がります。屏風岩を抜けるとお花畑が広がり、岩尾別ルートと合流する岩清水へ。岩尾別ルートよりも距離は長いが多彩な環境に満ちた魅力溢れるルートです。

02

硫黄山

Mt. Iou

【所要時間】8時間 【距離】9.8㎞

今現在も活動を続ける火山の山です。標高は低いですが、標高差があるため時間に余裕を持った登山を心掛けてください。硫黄採掘跡地を抜けると岩場やガレ場が続き硫黄沢に続きます。ピークからほど近い砂礫地では時期になると知床の固有種シレトコスミレの姿を見ることが出来ます。下山時はルート迷いしやすいので充分注意することが大切です。

*硫黄山登山口を利用するためには、事前申請が必要です。カムイワッカ湯の滝から先の知床大橋方面は引き続き通行止めとなっています。カムイワッカから硫黄山登山口までの区間(約600m)は、落石の危険を理解した上で、「道路特例使用承認申請書」を北海道オホーツク総合振興局に申請すれば、登山者に限り徒歩による通行が許可されます。硫黄山登山口から1㎞程手前に登山者用のスペースがあります。

北海道オホーツク総合振興局

03

連山縦走路

Traverse Route

【所要時間】8時間 【距離】10.5㎞

羅臼平から、三ツ峰、サシルイ岳、オッカバケ岳、南岳、知円別岳の各峰を巡り硫黄山へ至る縦走路です。オホーツク海に突き出した知床半島の背骨部分にあたる稜線部は、お花畑やハイマツ帯をたどります。各ピークはほとんど巻かずに歩くためアップダウンが多いですが、両側に海を望む大パノラマが広がり、より奥深い知床を体感することができます。

*水場やキャンプ指定地は限られるため、計画的に行動する必要があります。各キャンプ指定地にはフードロッカーが設置されており、食糧の管理徹底をお願いします。ヒグマの生息地での節度ある行動が求めれます。また、行程には足場の悪い箇所や岩場、雪渓の通過があるため、天候等も十分考慮して行動してください。