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家畜じゃない

家畜じゃない

コメント (6)

親愛なるキツネへ

あなたは家畜じゃない

その牙は甘いお菓子を食べるためではなく、ネズミをかみ殺すためにある

キツネ04

その目は餌をくれそうな人を探すためではなく、繁みに隠れた獲物を探すためにある

キツネ02

その耳は黄色い歓声を聞くためではなく、雪の下を移動する小動物の音を聞き分けるためにある

その鼻は生ごみを探すためにあるのではなく、獲物の位置や危険を察知するためにある

その毛皮は人の目を喜ばせるのではなく、真冬の北海道を生き抜くためにある

キツネ05

あなたの体には生まれながらにして、自然で生きるためのすべてが備わっている

あなたは天性の狩人であり、人のほどこしも哀れみも必要としない

キツネ03

森に生きる小さい動物たちは、獰猛な狩猟者であるあなたをとても恐れている

あなたにふさわしい場所はこんな場所ではない

どうか人間界の誘惑など振りほどいて、自分のあるべき世界に戻ってほしい

キツネ06

 

※最近、ウトロの街中でおねだりギツネが増えています。

餌を与える人がいるのでしょう。数頭のキツネが人に近づいていって餌をくれるのを待っている現場を目にします。

頭の良い動物だから一度餌をやるとすぐに学習してしまうのです。

餌をやってしまうのはかわいいからでしょうか、哀れだからでしょうか、愉悦だからでしょうか?

いずれにしても餌をやる行為は、本来のキツネの生活を乱してしまっています。

本来のキツネの姿を見たことがあるでしょうか。俊敏で軽快、孤高だけど親の愛情は深い。

人が餌をあげなくても彼らはちゃんと野生で生きていけます。

太古からそうであったように、未来永劫そうあるべきだと思います。

(担当:ノセ)

コメント 6件

  1. 私が夏の北海道に通い始めて約20年。20年前は、テントの外に食べ物の残りを置くな。動物がキャンプ場に下りてくると言われていました。
    冬の北海道に通い始めて約7年。先日、ウトロのホテルに泊まりましたが、驚きました。道の駅、ホテル周囲にキツネがいました。
    近年、確実に動物達が街中にまで下りてきていますよね。これは非常に問題だと思います。
    • un-deux様
      コメントありがとうございます。
      近年の野生動物の人慣れには驚かされます。キツネがまるでノラネコのように振る舞っています。
      野生動物を間近で見たいという人の欲求が、結果的に野生動物の警戒心を低くさせているのかもしれません。
  2. 様々な餌付け現場や餌付け人と出会ってきた私としては、家畜の方がずっと大事に扱われていて、
    特にこのテの餌付けは、家畜以下のただの消耗品と同じ扱いであろうと実感しています。
    そして餌付け人本人は、無自覚であるか「努めて無自覚であろうと」する傾向が見られます。
    それは、人間の欲望に根ざした「餌付け」の強い娯楽性に魅せられているのだと思います。
    ある女性研究者はこのような餌付けのことを「ていのいい援助交際のようなものだ」
    と表現したと聞きますが、ある意味本質を突いていると思います。
    援助交際なら、「買われる方」を教育する手があります、しかし、餌付けの場合はその手が使えない。
    私は実は逮捕権の導入が必要と考えていますが、それは難しいでしょう。しかし、餌付けをしない多くのほかの観光客の方々のご協力で、「人間へのきびしい管理」を実現できる可能性はあると思います。
    • のっぱら研究所様
      コメントありがとうございます。
      たしかに動物に食べ物をあげるという行為は娯楽性があるのかもしれません。
      ペットであればコミュニケーションや世話、しつけで日常的に行われる行為です。
      食べ物をあげれば相手が喜ぶので、自分も満足感が得られます。飼育している動物であればそれでいいのでしょう。
      しかし野生動物となれば話は別です。
      なぜ野生動物への餌付けは駄目なのか、実は明確な答えを私自身も持っていません。
      キツネであれば、人にエキノコックス症が感染する危険性が高まったり、キツネが交通事故死する可能性が高まるから、という理由がとりあえず挙げられます。
      ではその二つの可能性がなくなれば、餌付けはいいのでしょうか?・・・やはり良くないと思います。
      例え無害な野生動物であろうと、安易に餌を与えるのは、その動物の本質を理解せず、ないがしろにしていると感じます。
      答えは一つではないのかもしれません。
      ただ野生動物は食べ物を得るために、生きるために自分の身体を、何世代もかけて鍛え続けてきたはずです。
      捕食動物であれば、その牙や爪、筋肉、感覚は研いだ刃物のように鋭敏です。
      それをフルに活用して獲物を捕った時の野生動物の姿は、とても誇りに満ちています。
      しかし餌付けは野生動物の能力をすぐに錆びさせてしまうのです。まるでアイデンティティを奪ってしまうかのようで、とても悲しいことです。
      餌付け問題の解決はとても困難だと思います。たぶん一つの方法では解決しないでしょう。
      ただ多くの人がこの問題に関心を持ち、どうにかしたいと思ってくだされば良いと思っています。

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