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自然が作り出した「アート」

動物

最近知床自然センター周辺で見かける、蛾についてです。

蛾というと、多くの人達からは嫌われているイメージですが、はたして具体的にどのようなイメージから嫌われているのでしょうか。今回は、今までとは違った視点で「蛾」を見ていただきたいと思います。

まず、蛾の翅(はね)の模様ですが、表面的なイメージでは、だいたい茶色っぽくて地味な色が多いと思っている方が多いのではないでしょうか。実際、気持ち悪くてあまりじっくり見たことがない方のために、翅の表面の画像を用意しました。

言葉では表現できないような絶妙な色合い、模様ではありませんか!? これはこの蛾が進化の過程で得た形質であり、誰かがデザインしたわけでもありません。誰もが作り得ない、まさに自然が作り出したアートと言えるでしょう。

今回紹介した蛾は、自然センターに実物が展示されています。何という蛾なのかは、分かる人にはすぐにピンとくると思いますが、気になる方は是非、じっくり観察して判別してみてください!

(担当:新庄)

ウロコ状に見えるのは鱗粉といって、体毛が変化したもの。

ウロコ状に見えるのは鱗粉といって、体毛が変化したもの。

まるで高級な舞台幕のよう。

まるで高級な舞台幕のよう。