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誰のウンチ?どこでコーン食べてきた?

動物

知床ネタでなくてすみません!
 休日、職場知床を離れてお隣の阿寒摩周国立公園藻琴山に遊びに行きました。
薄っすら雪の積もったシーズンオフの登山道を歩いていると、道の真ん中にでーんとクマ糞が。職場を離れてもクマ糞かと思いながら、中身を見ると、どう見てもコーン!農作物を食べています。

 糞のあった場所は9合目あたりで、周辺はササやハイマツ、農地からはかなり離れています。いったいどこでコーンを食べたのでしょうか?山越えの移動途中だったのでしょうか?雪の上にかすかに残る足跡はかなり大きくオスのように見えました。オスはメスに比べ広大な行動範囲を持ちます。知床でもオスの行動範囲は半島内にとどまりません。

 以前は糞を見つけても糞だけでは落とし主はわかりませんでした。しかし今ではDNAの抽出技術が発達し、さまざまものからDNAを採取し、個体識別や血縁を探ることができるようになりました。糞が新鮮であれば、腸を通過した際に糞の表面にくっついた微量の細胞片からDNAが抽出できます。過去にどこかで採取されたDNAと一致すれば、同一個体であることがわかったり、親子関係などもわかります。仮に知床と藻琴山で同じDNAが採取されれば、その間を移動したことになります。同一でなくても、例えば知床の誰誰と父型の血がつながっているとかいうこともわかります。また最低でも異なるDNAの数だけのクマがいるということになり、たくさん集めると生息数も推定することができます。

 ここまで書いてなんですが、実は今回DNA採取キットを持ち合わせていませんでした。DNA採取できれば、誰の落とし物かわかったかもしれなかったのに・・・。

 休みの日もIMG_0045ssちゃんと、道具を持って歩こうと深く反省した休日でした(担当増田)。