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森を走るエゾクロテン

森を走るエゾクロテン

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先日、知床博物館で連続講演会があり、最後の日はエゾクロテンの話でした。エゾクロテンはイタチ科の動物で、北海道には他にイタチ科として、オコジョ、イイズナ、イタチ、ニホンテン、アメリカミンクが生息しているそうです。イタチとニホンテンは本来北海道にはいなかった国内外来種、アメリカミンクは名前の通り外国から持ち込まれた国外外来種です。

知床に生息しているとされているのは、エゾクロテン、オコジョ、イイズナですが、外来種のイタチ、アメリカミンクの生息も確認されています。

エゾクロテンは確かに知床の森に暮らしているのですが、その姿を見かけることは非常に稀です。年間1,000件以上の目撃があるヒグマの方が、出会う頻度は高いというもんです。

エゾクロテン3

最近、森の中を歩いていたら雪の上にエゾクロテンの足跡を見つけました。ネズミか何かを探して歩いているような痕でした。ふと周りを見るとなんと本物が目の前にいるではありませんか!

エゾクロテン2

エゾクロテンはふかふか雪の上を素早い動きであっという間に森の奥へと消えていきました。

 

実は日本にはイタチ科の動物の種類が多く、海に生息するラッコや、絶滅したとされるニホンカワウソもイタチ科の仲間です。本州に生息するアナグマもクマではなくイタチ科です。

イタチ科の動物は毛皮の質が良いために、かつて毛皮目的のために乱獲されたり、外国の種が国内で養殖されてそれが逃げて野生化したりという経緯がありました。エゾクロテンは1920年代以降、狩猟捕獲が禁止されているそうです。

イタチ科動物

イタチ科の仲間。知床博物館にて撮影。どれがエゾクロテンかわかりますか。

エゾクロテンは見ること自体が珍しく、正確な生息数などもよく分かっていないようです。北海道の西側には外来種であるニホンテンが生息しており、生息拡大が懸念される一方、すでに知床には外来種のイタチ類が入り込んでいます・・・。狩猟による捕獲がなくなったとはいえ、彼らの未来が安泰だと言い切ることはできないでしょう。

知床博物館では、100平方メートル運動40周年記念特別展として「知床の森の秘密-人とクロテンとシデムシのつながり」と題した特別展が3月11日まで開催されています。特別展のみは無料なのでぜひご覧ください。

(担当:ノセ)

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