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鵜頂点家族

鵜頂点家族

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知床の海岸は断崖が多く、海鳥の営巣に適しています。

ウトロにあるオロンコ岩では断崖の岩棚にオオセグロカモメやウミネコ、ウミウが営巣しています。

ウミウは他の鳥より営巣が早く、すでにヒナが生まれていました。

ヒナは食欲旺盛で、親鳥にしきりに餌をねだっています。親鳥は食べ物を吐き戻し、ヒナは親鳥の口に頭をつっこんで餌をもらいます。

このウミウという鳥、見た目は黒く、声も美しくありません。そしてヒナもあまり可愛くない。それでも個人的にこの鳥に魅かれるのは、その懸命な生き方のためかもしれません。

ウミウのヒナを襲いにきたオジロワシ

以前、フレペの滝の断崖でウミウを観察中に、オジロワシが巣を襲来したことがあります。その時、親鳥2羽が必死でヒナを守り、オジロワシを撃退しました。しかしいつもヒナを守れるわけではなく、ヒナを奪われて空になった巣に親鳥が悲しそうにたたずんでいるのを何度も見ました。

海鳥の営巣地の岩場を登るヒグマ

オジロワシだけでなく、ヒグマもロッククライミングをしてウミウの巣を襲っているという話もあります。海鳥の専門家の話では、オロンコ岩にウミウが営巣するようになったのは最近のことで、背景にはオジロワシやヒグマの捕食が関係しているのかもしれないそうです。

親鳥は卵やヒナを自力で運ぶことができません。そのためウミウはオジロワシやヒグマから我が子を守るために、人の街に近い場所で営巣することを選んだのかもしれません。

しかしオロンコ岩にもオジロワシが襲来することがあり、完全に安全というわけではありません。親鳥たちのヒナを守るための奮闘記はこれからも続きます。

(担当:ノセ)

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