STAFF BLOG
謎の大量死
ハンノキの幹で
エゾハルゼミが並んで死んでいました。
写真のこの場所だけでなく
この幹の、地上から高さ4-5m程の間に20匹以上も。
長い土中での生活を終え
ようやく地上に這い出して
羽化をしたエゾハルゼミ達は
羽ばたく間もなく死んでいったのでしょうか?
突然、猛烈な寒さに襲われた?
このハンノキの樹液に毒が含まれていた?
初めて目にする光景に、謎は深まるばかりです。
知床財団 随一の昆虫好きに、聞いてみました。
キノコやカビなどの真菌類の中には
昆虫の体内で増殖するものがあるとか。
体内で増殖した真菌類によって、昆虫は死に至りますが
地上より数メートル高い位置で、その昆虫が死んだ場合
真菌類は、より広範囲に胞子を飛ばせることになります。
今回のエゾハルゼミの大量死が
真菌類によるものかどうかは分かりませんが
もしかしたら、壮絶な「命のものがたり」の痕跡を
目にしたのかもしれません。
(担当:やんも)