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雨の中の自然観察
最近、台風が接近している影響で、雨の日が続いています。しかし、そんな時でも自然観察は面白い発見があります。そこで今回、自然センター周辺で見られる面白いカタツムリを少し紹介したいと思います。
多くの人が普通思い浮かべるカタツムリというのはおそらく、アジサイの葉の上にいて、淡いクリーム色に茶色のスジが入った殻をもつ5cmほどのカタツムリだと思います。しかしそのような大きなカタツムリはごく一部で、実際は小さい種類もたくさんいて、色や形も様々です。
写真に写っている縦長の貝は、クリイロキセルガイモドキというカタツムリで、木の幹に付いているのをよく見かけます。キセルガイ?モドキ?と聞きなれないと思いますので簡単に説明します。
カタツムリの中には、キセルガイ科という種類がいて、煙管(キセル)のような形をしているため、このような名がついています。キセルガイモドキ科は見た目が似ていますが、そのキセルガイの仲間は全て螺旋が左巻きなのに対して、キセルガイモドキは全て右巻きです。ちなみに、その他のカタツムリは一部を除いて基本的に右巻きになっています。
平たい形の小さなカタツムリはパツラマイマイの仲間で、5mmほどの大きさです。この他に最近見たカタツムリは、オカモノアラガイや、ホンブレイキマイマイなどです。真面目に探せばもっとたくさんの種類が見つかると思いますので、雨上がりなどに外を歩いてみるのもいかがですか?
担当:新庄