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産卵期
知床ではカラフトマスが産卵期を迎えています。普段はオショロコマばかりの川も今は海から帰ってきた大型のマスで賑わっており、水中撮影が楽しい季節です。
ウトロの街中を流れるペレケ川にもカラフトマスが遡上し、所々で産卵の床にするため川底を掘ったり、他の個体と喧嘩したりと、頻繁に水を撥ねる音が聞こえます。
カラフトマスは人間にとって重要な海の幸ですが、他の動物や鳥にとっても重要な食べ物で、ヒグマやオジロワシなど多くの鳥獣がこの頃になるとマスを捕まえたり、産卵後に死んだマスを食べたりします。
川の中を覗いてみると、カラフトマスに寄り添うように泳ぐオショロコマがいました。これはマスの卵を狙って産卵を待っているのでしょうか。オショロコマにとってもマスの遡上は待ちわびたイベントなのかもしれません。マスにとっては子孫を残せるかどうかの瀬戸際なのでしょうが。
(担当:ノセ)