STAFF BLOG
フレペの滝遊歩道で感じる秋
知床は肌寒くなりました。もう秋です。最低気温はすでに一桁に達しています。気温が低くなって、フレペの滝遊歩道沿いの花はもう大部分が枯れています。少し咲いている花も儚げで、もう夏のあの血気盛んな雰囲気は感じられません。代わりに勢いが出てきたものが秋の実りです。ドングリやヤマブドウがわさわさと成っています。キノコもあちらこちらに生えています。
上の写真はヤマブドウです。ヤマブドウの実は生食したり、ジャムや果実酒にして食べることができ、また、ヒグマも大好物です。ヤマブドウは蔓性の落葉樹で、他の木に巻きついて育ちます。ヤマブドウは普通のブドウやマスカットとは違い、雌雄異株であるそうです。ヤマブドウを探していると、実の成っている木と実のなっていない木があるのはこのためです。つまり、実の成っている木は雌しべのみが生殖能力を持っていることになります。
フレペ遊歩道沿いには、この写真のようにたわわに実ったという表現がまさにぴったりくるような様子でヤマブドウの実が成っていました。まるでブドウ畑のブドウの木のようですね。これを見れば、ヒグマが秋の山の味覚を求めて俄然やる気を出すのも頷けます。最近は、私もよく頭上のヤマブドウを羨望の眼差しで眺めています。
もう色づき始めている木の葉も見られ、紅葉も近いように感じます。虫の声も少なくなったように思います。皆さんも身近なところで秋を探してみてください。
(担当:インターン塚本)