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産卵床はどこ?
知床は現在秋から冬に移り変わろうとしています。この移ろいの中でカラフトマスは遡上と
産卵が落ち着く一方で、シロザケは今がその時期を迎えています。よくテレビで観るダイナミ
ックなサケ・マスの産卵を観察するのは難しいので、産卵をした場所を写真で撮影しました。
さて、産卵床はどこにあって、何か所産卵床があるでしょうか?
正解は・・・赤丸の1箇所です。
この産卵床の大きさは ”縦2m 横1.2mありました。
サケ・マスの産卵床を見分けるポイントは3つあります。
①川の流れが緩やかで水深が浅く小砂利のある場所。
②明らかに砂利が周りより底が掘れており、その下流側が盛り上がっている。
③砂利の表面が白くなっており、藻類が付いていない。
という点です。②の内容にある盛り上がった部分に卵が埋まってます。
また条件の良い場所は、”産卵床の上に産卵床”と重なりあうことがあるので見分けることは長年見ていても難しくなります。
この産卵床の卵はこの冬に孵化し、来春までを砂の中で過ごし砂から出て泳ぎ始めます。そして、徐々に海へと向かい長い旅路が始まります。
みんな、がんばれ!
(担当:茂木)