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オオワシVSカラス
知床の冬鳥といえばいろいろいますが、やはり始めに名があがるのはオオワシではないでしょうか。最近よくオオワシを見かけるようになりました。越冬のため遠く大陸から日本に渡ってきたのでしょう。
今朝は国立公園内のプユニ岬付近で何羽ものオオワシが飛翔しており、思わず見とれてしまいました。オオワシの翼を広げた大きさは2m以上、体重は6kg以上もあると言われています。知床に来るのも久しぶりだわい、といった感じで威風堂々と空を旋回していました。
ところがそんなオオワシの到来を快く思っていない連中もいるようで、カラスが執拗にオオワシを追いかけまわしていました。カラスの体重は0.5~1kgくらいでオオワシよりずっと小さいのですが、自分より何倍も大きい相手を突く勢いで追いかけまわすとは、カラスの勇猛さに少し関心しました。
オオワシもカラスも知床の野生の中に暮らす鳥です。オオワシは天然記念物、一方でカラスはありふれていてほとんどの人は関心も示さず、むしろ悪者にされがちです。ただカラスも生きるため譲れないものがあるからこそ、自分より巨大な相手に立ち向かうのだと感じました。
(担当:ノセ)