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羅臼の海
羅臼で実施中のトド調査に顔を出してきました。トドの専門家である石名坂研究員が主体となって、知床半島羅臼側根室海峡への来遊状況を調べています。お手伝いいただいている酪農学園大学の学生さんと共に、年末年始返上で頑張っています(途中報告活動ブログ続報その1)。
羅臼の前浜、国道からも見える所で休息するトドの群れ。「いつもいるんだわ。」と前浜での住民の方との会話。日常風景の中に溶け込んでいます。あまりにもその近さに初めて見られる方は驚かれると思います。
羅臼住民のほとんどが直接的、間接的に関わる重要な地場産業「漁業」に被害をもたらす厄介者でもあり、また一方で国際的には希少種として保護対象ともなるトド。根室海峡へ来遊するトドに関してはまだまだ情報不足であり、私たちはまずは彼らについて少しでも多くのことを知りたいと思っています。
海岸線に沿って住宅が連なる典型的な漁業の町羅臼。裏山にはヒグマ、前浜にはトド。人の生活と野生動物との距離がとても近い町です。やっぱり羅臼はいろいろな意味でスゴイところだと思います(担当増田)。