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ウトロでケイマフリ
ウトロのオロンコ岩から海を見ていると、ウミネコやシノリガモに交じって黒っぽい鳥が見えました。体は基本黒いですが、目の周りに白いメガネのような模様があり、そして足は鮮やかな赤色です。これはウミスズメ科のケイマフリという海鳥です。ウトロの漁港にケイマフリが3羽おり、泳ぎまわったり鳴き交わしたりしていました。
ケイマフリの名前の由来は「赤い足」を意味するアイヌの言葉だそうで、飛ぶ瞬間のケイマフリは真っ赤な足が目立ちます。
ケイマフリは繁殖期になるとウトロ周辺の断崖の隙間に巣を作るそうです。この3羽は採餌にきたのでしょうか、それとも繁殖相手を探しにきたのでしょうか。オスとメスは同じ色なので、見分けがつきません。
ケイマフリは絶滅が危惧されている希少な鳥です。将来もずっとウトロからケイマフリを観察できることを願います。
(担当:ノセ)