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ヒグマのごはん(シウリザクラ編)
今年知床では例年に比べても、ヒグマの出没が多く、2012年の大量出没を彷彿させる状況です。今年のような大量出没年はヒグマの食糧事情と関連していることがよくあります。秋の実りはどうなのでしょうか?
最近、自然センターの屋上にカラスが食べたシウリザクラの種子が残されていました。もしかしてクマも食べているのではと思い、シウリザクラの多い森に行ってみました。
予想通り、ヒグマが果実を食べるために枝を引き寄せた痕跡、いわゆるクマ棚があちこちのシウリザクラの木に見つかりました。大多数の木がヒグマに既に食べられた後でした。少し歩くとシウリザクラの果実と種子が含まれたクマ糞が。
シウリザクラはそれなりに実をつけているようですが、ヒグマにとって重要な秋の食べ物、ミズナラのドングリはあまり実をつけていません。この先もちょっと心配です。今後も少し他の「ヒグマごはん」の様子を観察してみたいと思います
しばらくあたりを歩いていると、いきなり近くのバリバリという音とともに木の上からクマが滑り降りてきました。そしてその後子グマが1頭、2頭・・。親子グマが食事中でした。邪魔してゴメン!
みなさん、木の上に食事中のクマがいるかもです。頭上注意!(担当増田)