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オショロコマの産卵期
魚も恋愛感情を持ったりするのでしょうか。10月下旬頃から、ひそかに河川ではオショロコマが産卵期になっていたりします。
ウトロを流れるペレケ川では、今オショロコマの産卵を観察することができます。メスの周りにオスが集まり、オス同士が噛みつき合うなど競争が繰り広げられています。
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産卵のため砂礫を掘るメス。オスは手伝いません。
オショロコマはサケ科イワナ属の魚で、日本では北海道にだけ生息してます。シロザケやカラフトマスと異なり、一年中河川で暮らしてますが、まれに海に降りて大型化する個体もいるという少し変わった生態をもっています。
体は20cm程度と小さいですが、行動を見るとやはりサケの仲間だという感じがします。
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複数のオスがメスに接近。周りはライバルだらけです。
オショロコマは知床の河川では珍しくない魚ですが、環境省の絶滅危惧種に指定されています。釣るのは難しくない魚ですが、希少猛禽の餌になったりするので、採りすぎないようにしましょう。産卵は11月中旬頃まで続くようです。
(担当:ノセ)
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喧嘩するオス同士。体には噛み傷が見られます。