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サケが支える
冷たい北風が吹きつける河口にたくさんのカモメたちやオジロワシが舞っています。きっと何かあると思い、川に近づいてみると、いくつもの魚影がありました。シロザケです。シロザケには秋早い時期に遡上するグループと、冬間近の遅い時期に遡上するグループがあります。今遡上しているのは後者のほうです。
カモメたちが黒い魚影の傍らで、水中にくちばしを突っ込み、しきりに何かをついばんでいます。サケたちが産卵したばかりの卵のようです。カモメだけでなく、カワガラスも狙っています。一方で河岸ではキタキツネやカモメたち、オジロワシが、産卵を終えたサケの亡骸、ホッチャレを食べています。
雪に覆われ、食べ物が手に入りにくくなるこの季節、海から還ってきたサケが多くの生きものたちの命を支えます(担当増田)。