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ほわほわ、空飛ぶ雪玉

動物

 森を歩いていると、白い小鳥の群れが森の中を移動していきました。ほわほわした真綿のような白い羽毛に黒ゴマのような眼、長い尾っぽ、シマエナガです。針葉樹の小枝をしきりにつついていました。一か所に留まらず、次々と移動していくのでなかなかゆっくり観察できません。枝先にぶら下がったり、アクロバティックな姿勢で必死に何かをついばんでいました。
 シマエナガと言えば、蜘蛛の糸とコケ類を使って驚くほど緻密な巣をつくります。博物館勤務時代実物を見たことがありますが、とてもあの小さな小鳥が作ったとは信じられない繊細な芸術作品でした。
 暖冬と言われますが、ここ数日は厳しい冷え込みでした。人間は一晩でも凍え死んでしまいそうですが、あの小さな雪玉のような体でなぜ生き抜くことができるのか、本当にフシギです(担当増田)。

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