シカの素顔

知床にいるとシカを見る機会は多くあります。

ですが人に見られているシカはやはりどこか緊張感を持っているもので、常に人の存在を意識しているものです。

観測そのものが対象に影響を与えてしまう、物理学の観察者効果と似たようなものかもしれません。

人の視線がないとき、シカはどのような表情をしているのでしょう？

自動撮影カメラはその疑問に答えてくれました。

シカ達の自然の素顔を少しのぞいてみましょう。

親子で仲良く昼寝中

親子のふれあい。「あのねあのね」

オスも寝顔はかわいいです

排泄の瞬間！

くすぐったい

リラックスしすぎ

やばい逃げろ～

野生で生きることはとても厳しいことでしょうが、ほっとする瞬間はあるようです。

小春日和にはついつい緩んでしまったり、うとうとしたり、親子や仲間同士で毛づくろいしたり。

家族でくつろいでいる時はとても幸せそうですが、次の瞬間には何が起こるかわからない、そんな世界で彼らは生きています。

草を食べて反芻しているだけの動物ではないのです。

私達は本来のシカの一面しか見ていないのかもしれません。

（担当：ノセ）