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あのツララの謎
どうしてあんなに高いところに?
その高さは約3メートル。
少し前から気になっていた「イタヤカエデのツララ」。
知床のイタヤカエデにツララができる主なしくみは
『雪に覆われた地面の草本を食べられなくなったエゾシカが、イタヤカエデの樹皮や枝をかじり、その時に傷ついた枝から滴った樹液が凍るから』です。
あの枝の高さにエゾシカは到底届きません。ふむエゾシカではなさそうだ。
深まる謎を解くために、さっそく職場の「物知り博士」と現場検証。
私 「鹿以外の動物が枝をかじったのかなぁ。キツツキとかエゾリス?」
博士「うーん、ここは除雪車が入るから機械が当たって枝に傷が付いたんですよ、多分」
なるほど…。
真実は意外なところにありました。
人間の仕業ね。
エゾシカがかじった枝にできたツララはあちこちで見かけることができます。
イタヤカエデの樹液は甘く、そのツララはメープルシロップ味。
謎は全て解けた。
私達人間だって知床の自然の中に生きる生き物だもの、
さぁどうやってあの天然アイスキャンディを落として味わおうかしら。
(担当:えこ)