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晴、時々クモ

動物

 最近、フレペの滝遊歩道付近でクマとの遭遇が相次いで、遊歩道が閉鎖になる事が多いです。しかし今回は、フレペの滝遊歩道で遭遇したクモをご紹介したいと思います。

写真はカバキコマチグモといって、日本産のクモの中では強力な毒と、攻撃的な性質を持っています。カバキコマチグモは沖縄を除く日本全国で普通にみられ、日当たりのよい草原などの細長い草やササをチマキ状に巻いて巣を作ります。稀に屋内に迷い込んでくることもあるようですが、屋内に住み着くことは基本的にありません。

強力な毒を持っているとは言っても、積極的に人を襲うことはしませんので、直接触らなければ大丈夫です。もし体にくっ付いた時は素手で払いのけずに、振り払うか枝などでそっと払い落としてあげましょう。

咬まれた場合は、牙から注入される毒の成分が痛みを感じやすい成分のため、とても痛いようです。私は咬まれたことはありませんが、痛みが2~3日続くそうです。

強い毒を持っているカバキコマチグモですが、産卵した後の母グモは、強い愛も持っています。母グモは卵が孵化するまで一切食事をせずに巣の中にこもり、卵を守ります。そして、母グモ自身が生まれてくる子グモたちの最初の食事となって食べられてしまうのです。カバキコマチグモが持つ強い毒や攻撃性はきっと、攻撃するためにあるのではなく、身を守るためにあるのでしょうね。

 (担当:新庄)