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春の花
先日、市街地へのシカやクマの進入を防止する電気牧柵の点検のため、市街地の山際を歩いていたのですが、色々な花が咲き始めていました。
今回特に気になったのはハルニレの花です。いつも気付いた頃にはすでに結実していて花を見られなかったのですが、ようやく見ることができました。一見、花びらの無い地味な花ですが、よく見ると葯があずき色でなかなか良い渋い色合いをしていました。そして写真を撮ろうと思って枝をつかんだその時、振動で花粉がボワッと出てきました。
ここで分かったことが一つ。なんとハルニレの花が、ここしばらく知床周辺で開花しているケヤマハンノキに次いで私の鼻や喉を困らせる風媒花の一つでした。
ふと足元を見ると、他にもアキタブキ(ふきのとう)やエゾエンゴサクが花を咲かせていました。これらのような虫媒花は、花粉をまき散らすことがなく、花の色も鮮やかですので、もう、癒されるほかないですね。
(担当:新庄)