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輝く青い目
自然センター周辺は今や、新緑の季節です。まだ寒い日も多いですが、暖かい日はエゾハルゼミが鳴き、虫たちが活発に活動しています。そんなある日、自然センター周辺でエゾヨツメという蛾を見つけました。エゾヨツメはその名の通り翅に四つ目模様のあるヤママユガ科の蛾なのですが、実は四つ目模様はエゾヨツメの特徴というよりは、ヤママユガ科の蛾全般の特徴なのです。なのに、なぜ名前に「ヨツメ」が付いていて強調されているのでしょう?
それはおそらく、ヤママユガ科の他種の四つ目模様(眼状紋)よりも、インパクトのある模様だからでしょう。エゾヨツメの後翅の眼状紋は、鮮やかな青色の構造色になっており、光にあたると輝いて見えます。この構造色というのは、海外の熱帯地域に生息しているモルフォチョウと同じで、難しい説明は省きますが、翅自体は青色ではなく、青色に「見える」のです。
自然センターに実物が展示されていますので、実物を見たいという方、どうぞご自由にご覧になってください。
(担当:新庄)