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特定外来生物オオハンゴンソウ
夏の終わりになるとハンゴンソウの金色の花が目に付くようになります。
国道をウトロ方向に走っている途中、ハンゴンソウ綺麗だなぁと思って見ていたら別のものを見つけてしまいました。
オオハンゴンソウです。
ハンゴンソウとオオハンゴンソウは同じキク科の植物ですが、花の形がだいぶ違います。
ハンゴンソウは日本にもとから生育する植物(在来種)、オオハンゴンソウは北アメリカから移入した植物(外来種)です。
さらにオオハンゴンソウは生命力と繁殖力が強く、他の在来種を脅かす恐れがあることから、特定外来生物に指定されています。
すでにそこには数百株のオオハンゴンソウが生えていました。
放っておけば一株につき数千個の種が作られ、どんどん増えていくでしょう。
そこで私達はオオハンゴウソウを抜き取って、さらに花を摘み取ってビニール袋に密封しました。
花を残しておくと種子が形成される恐れがあるからです。
(注)特定外来生物は外来生物法により、栽培や所持等が禁止されています。オオハンゴンソウの防除を実施するにあたっては環境省のガイドラインを参照してください(「日本の外来種対策」で検索)。
一度根付いたオオハンゴンソウを根絶することは容易なことではありません。
一回の除去作業では、増えることを抑えることはできても根絶することはできないのです。
根が残っていれば再生するし、わずかでも残っていればまた大量の種子を散布するからです。
外来種も生き物であることに変わりはありません。何が問題なのか、なぜ除去するのか、きちんと理由を知ったうえでどう向き合うのか考えなければいけません。
(担当:ノセ)