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不思議な果実Ⅱ
先日紹介したホオノキの果実の続きです。
不思議な赤い袋果はその後どうなるのか?
同じモクレン科のキタコブシの袋果と一緒にならべて、定点撮影カメラで記録してみました。
上がホオノキ、下がキタコブシの袋果です。まだ水分を含んでいて生っぽいです。
12日後の状態。乾燥すると外皮が収縮して亀裂が入り、中の果実が出てきます。
キタコブシは2~3日で、ホオノキは1週間くらいで中の赤い果実が出てきました。
さて、この果実は自然界ではその後どうなるのでしょう?どういう動物が食べにくるのでしょう?
今度は果実を森に戻して、自動撮影カメラを仕掛けてみました。
昼間はゴジュウカラがせっせと果実をついばんでました。
夜になると今度はネズミが現れ、果実をぽりぽり食べてました。アカネズミだと思われます。
こっちは小さいネズミ(画面中央下)。ヒメネズミでしょう。体が小さくて尻尾が長いです。
ホオノキもキタコブシも3~4日ですべての果実が食べられてしまいました。
いくつかは種子まで食べられてしまったようですが、別の場所に運ばれた種子もあるでしょう。
森の中では色々な生き物がいて、それぞれ自分達のために生きながらも果たすべき役割を持っています。果実という食物を作る植物と、果実を食べながらも種子を運ぶ鳥や動物は、やはりそれぞれ自分達のために行動しているわけですが、結果的に森を育てる役割を担っているわけですね。
(担当:ノセ)